2009-01-01から1年間の記事一覧

《No.36》 世界一多く映画祭を開催している街で

ワシントンDC市内の人口、約60万人弱――大国の首都ながら、とても小さな街です。ただ、ポトマック川をはさんだバージニア州北部、またDCとは陸続きでボルティモア近郊まで延びる通勤圏を含む、いわゆるワシントン・メトロポリタン圏とすると、人口も8…

《No.35》 小さな未来のお客さまたち

大使館の広報文化センター(JICC)では、スクールプログラムを展開しています。地元のワシントンDCと近隣の2州(メリーランド州、バージニア州)にある小中高の学校から、年間約100件、合計4,500名の子どもたちが、黄色のスクールバスに乗ってやっ…

《No.34》日本のファッションが注目される理由

アメリカ広しと言えども、織物を専門とする美術館は、ここワシントンDCにあるテキスタイル美術館(The Textile Museum)だけということです。鎮痛剤の「バファリン」で、日本人にもなじみの深い医薬品会社ブリストル・マイヤーズ社創設者のひとり、ジョージ…

《No.33》私の夏休み課題図書

ワシントン・ポスト紙の外交担当編集委員のジム・ホグランド夫人、ジェーン・スタントン・ヒッチコックの小説Mortal Friends(「不倶戴天の友」とでも訳しましょうか)がこの初夏に出版されました。彼女はすでにNYを舞台とした小説を数冊発表しており、今回…

《No,32》 ナチス、ユダヤ人、そしてイルカ

待ち合わせの時間調整のため、たまたまクエンティン・タランティーノ監督の映画Inglourious Basterdsを観ました。「キル・ビル」では日本のやくざを描きましたが、今回は第2次世界大戦中のナチスと、アメリカ特殊部隊との戦いです。 http://inglouriousbast…

《No.31》 ポニョとの約束

さて、「ポニョ」です。ご存知、宮崎駿監督の「崖の上のポニョ」がここアメリカでも劇場公開が始まりました。全米で927館での公開、この週末の劇場窓口のチケットセールスは、9位ということでした。上映5週目に入る「ハリー・ポッター」が、「ポニョ」…

《No.30》ベッドフォード・スプリング今昔物語

広報文化センターの仕事をしていると、さまざまな方から情報提供のお電話をいただきます。たいていは、シニアの方で日本に親しい気持ちを抱いてくださっているアメリカ人たちです。日系人で元大学教授のトミヨさんも、そんなご婦人のひとり。ワシントンDC…